【イタリア】
陽の光をいっぱいに浴びた無邪気な笑顔　天真爛漫なクリアーシャイニングノート。
ほんわかと明るく、光をキラキラ振りまくようなシトラスノート。
徐々に現れる、ミュゲとホワイトムスクの透明感をまとった優しいマリンは、まるで陽光を受けて輝くヴェネチアの水面のよう。
飾り気の無い純粋さと愛らしさで満たされた、クリアでチャーミングな香り。
【ドイツ】
引き締まった精悍な厚みの奥にある優しさ　男らしいスパイシーフゼアノート。
かっちりとした堅さとドライなビターさの混じる、月桂樹（ローリエ）の甘みを帯びたスパイシーノート。
その堅苦しく重みのある香りが徐々に和らいでゆき、落ち着いた渋みの中に、アンバーの甘い優しさがほんのりと現れる。素朴な力強さの奥に、ほのかに温かさを潜ませた、粗削りで男性的な香り。
【日本】
春の訪れを告げる柔らかな風のように　ふんわりと咲くサクラフローラルノート。
淡い色合いをたたえた満開の桜の花が、清らかな風に揺れながら、ふんわりと香り立つ。徐々に透明感にあふれた石鹸の香りが広がると、清浄な空気感が満ちあふれ、月夜のような奥ゆかしい静けさに包まれてゆく。
思慮深く控えめな落ち着きが広がる、楚々とした繊細な香り。
【アメリカ】
愛すべきヒーローへ贈る　底抜けにハッピーなフレッシュウッディノート。
まぶしいほどの輝きを放つ、フレッシュでライトなハーバルシトラス。弾けるようなハイな躍動感が続き、刺激的なスパイスとウッディの人懐っこい温もりを交えながら、どこまでも生き生きと広がっていく。テンションの高い明るさが印象的な、生命力にあふれたエネルギッシュな香り。
【イギリス】
素直になれない心を溶かして記憶をよみがえらせるティーフローラルノート。
ネロリの軽やかさにアールグレーティーが混じる、シックながらも明るい印象。徐々にムスキーなローズの香りが立ちはじめると、隠されていたトラディショナルな奥行きが現れ、温かく心落ち着く空気感が生まれる。ティーカップから漂う温かい湯気に、ふと懐かしさを覚えるような、奥深い香り。
【フランス】
愛を語り、愛に酔うための香り　優雅なアロマティックローズノート。柔らかで軽やかな、美しく整った印象のローズフローラル。
朝霧の立ち込めるパリの街角のように、心地よく香りを漂わせながら、しかし少しだけムスクとウッドのマスキュリンな渋みも隠れ潜んでいる。優雅で軽やかなローズブーケに彩られた、エレガントで華やかな香り。
【ロシア】
雪に埋もれたひまわりの花　春の訪れを夢見るラスティックパウダリーノート。少しひやりとする冷たさの潜む、パウダリックで幻想的な香り。徐々に白い花々の香りが甘くあふれると、ひなびた景色を思わせる純朴さが広がり、陽だまりのような温感に包まれていく。
凍える銀世界に閉じ込められ、ただ一人雪解けを想うような、温かく切ない香り。
【中国】
悠久の時に思いを馳せて　華やかに咲き誇るオリエンタルフローラルノート。牡丹や椿など、大ぶりの朱色の花々が満開に咲き乱れるような花々しさ。
大輪の花が鮮やかな色彩を重ねていくと、ゆったりとした香調が緩やかに流れだし、永い時の流れを感じる懐の深さに包み込まれる。
歴史を重ねた複雑な深みと華やかさを合わせ持つ、優美で落ち着いた香り。